無くなった副島保宏君という人は私達のヨット仲間で、アイデアマンで多趣味で面倒見の良い人でした。本当にまめな人でした。特に星空に関しては一家言あり、小さなヨットで相模湾を横断して下田に行ったことがありましたが、下田港の防波堤の上に寝転んで満天の星空を仲間で見上げていたとき、決まって副島君があれが何々座で、主星は1等星のケンタウルスでとか、それにまつわるギリシャ神話とかをよく話してくれました。彼の話を通して、西洋人の想像力のすばらしさと、星空のすばらしさを再認識させてもらいました。妻と子供をおいて先立つことをどんなに無念に思ったことでしょう。しかし、彼もこの本を読んで、少し安心することと思います。そえじま一家のますますのご発展を心より祈念いたします。
皆さん、副島泰子さんの本をご紹介します。「そえじまやすこ」さんは私の会社入社同期生、副島保宏君の奥様です。保宏君は残念ながら20年も前に病に倒れ若くしてこの世を去りました。以後奥様は女手ひとつで2人のお嬢さんを立派に育て上げ今日に至っていますが、人生の節目にと、このたび「父さん星から来たチコ」という本を出版されました。若くして夫に先立たれた奥様が2人の娘さんを立派に育て上げるのにいかばかりの苦労をされたか、また、お嬢様はどんなにかさみしい思いをされたか、想像にかたくありませんが、この本ではお父さんが贈ってくれたとしか考えられない一匹の犬を心のよりどころに、親子3人がけなげに生きる姿を、肩ひじはらずに書かれており、一遍の詩を読むような
すがすがしい作品 となっています。 この本は全国の大きな書店では販売されておりますので、是非ご一読をお薦めします。
素晴らしい本のご紹介