少し前までは八達嶺登り口まで、悪路をマイクロバスに揺られて3時間以上走る必要があり、万里の長城の存在意義を北京からの距離感などで深く認識理解していたが、今はなんと、写真に見られる高速道路で市内から1時間半程度で行けてしまう。 午後2時に出発しても充分夕方にはもどってこれるようになってしまった。これは長城観光の堕落ではないか? この種のことは世界中どこでも起きているが、どうもしっくり来ないのである。と言って万里の長城の存在はあまりにも偉大で、議論の余地は無く、何度でも訪れたい世界遺産のひとつである。
一方観光当局も色々改善を試みており、昔のように、長城から降りてくると、近在の娘からなるお土産売り子軍団が観光客を取り巻き(拉致し?)何か買わないと無罪放免にならない」といった状況を禁止した。娘ごの好きな爺としては、これは改悪と思っている。
松本清張を愛読する中国人ガイド 劉静女史。
らくだと馬と王座を使った写真屋。 何かそぐわなかった。
入場料は大人45元=650円程度と中国人にとっては安くない。
60歳以上老人25元とあり、中国でも60歳は老人に位置づけられている」 がっくり!
長城の上にはトイレが無いので、登る前には必ず訪問されたし。中国のトイレはホテル並みの星の数で品質を競っている。5年ほど前から観光インフラの整備にかける意気込みはすごいものがある。
なを、長城を構成するレンガの一個一個には全部作者名を刻印させられた」と言えば仰天するが、粗悪品が出たら製造者一家皆殺しのみせしめにより、品質を保つ方法が取られたためという。 この話は花咲爺が北京の旅行社添乗員から実際に聞いた話。
長城は中国の北部に位置し、東の山海関を起点とし、西の嘉峪関を終点として、全長約6700キロ(1万3400華里)、万里の長城という通
称がある。月から肉眼で見える唯一の構造物である。北京の八達嶺にある長城は、きわめて上質の材料を使って、とくに堅固に築造され、またもっとも完全な形で保存されており、長城観賞の最適なところである。このほか、金山嶺長城、慕田峪長城、司馬台長城、古北口長城などの登り口がある。花咲爺は八達嶺から数回、承徳市に行く途中、金山嶺から一回登ったことがある。
万里の長城寸描 August 20, 2003